米LAで黒糖焼酎PR 日本食イベントに出展 海外販路拡大WG

2023年11月03日

社会・経済 

日本食イベント「ジャパニーズ・フード・エクスポ2023」に出展した奄美黒糖焼酎の蔵元関係者と試飲する来訪者ら=現地時間10月28日、米国ロサンゼルス(ジェトロ鹿児島提供)

日本食の海外販路拡大を目的としたイベント「ジャパニーズ・フード・エクスポ2023」が10月27~29日、米国西海岸のロサンゼルス(LA)であり、奄美黒糖焼酎海外販路拡大ワーキンググループ(WG)の加盟蔵元が出展した。米国内で特に和食レストランが集積し、日本酒消費量も多い地域で市場動向を調べつつ、黒糖焼酎の海外販路拡大へ魅力をPRした。

 

イベントは米国のNPO法人・日本食文化振興協会(JFCA)と日本貿易振興機構(ジェトロ)LAが主催し、今年で16回目。主催者側によると、米国の日本食市場は良品を求める消費者ニーズが根強く、特に都市部、若年層世代でその傾向は顕著だという。

 

黒糖焼酎は28日に出展。ジェトロ鹿児島と県酒造組合奄美支部、奄美群島広域事務組合で構成する同WGから奄美大島開運酒造(宇検村)と町田酒造(龍郷町)の担当者らが渡米し、加盟蔵元全9社の各1銘柄を紹介、試飲提供した。現地のLA焼酎会も協力した。

 

同行したWG事務局・ジェトロ鹿児島の担当者によると、28日、会場のホテルは日系を含む米国人など2千人以上が訪れ、黒糖焼酎ブースにも詰め掛けた。試飲した来訪者は「刺激的だけど飲みやすい」「ウイスキーのようだ」と独特な味わいを楽しんでいた。

 

このほか同WG関係者は29日、同じ会場で開催された日本食の食べ・飲み放題イベント「食の祭典/Sushi&Sake Festival」(米国日系レストラン協会主催)にも出展。27日にはLAの酒販店を複数訪問し、黒糖焼酎の楽しみ方を伝えた。

 

ジェトロ鹿児島の担当者は「黒糖焼酎の評判は上々。数年前に出展した時より反応が良く、日本の酒類に対する抵抗感は薄くなっているようだ」と振り返った。